当院ではリニューアルに伴い、デジタルレントゲンシステムを導入しました。
各診療ユニットに設置された大型モニターで、詳しく見たい場所を拡大表示できます。今まで分かり辛かったレントゲンもよく見て頂くことにより、ご自身のお口の中の現状をご理解頂けます。
過去の記録もコンピューターに保存し治療前と治療後の状態も分かり易く見比べる事が出来ます。
従来、現像するのに必要であった現像液・定着液などの廃棄物もなく地球に優しいシステムです。
従来通り、健康保険適応です。
デジタルレントゲンは放射線の被爆量が従来の1/10です。
レントゲンは見えないところを見るために歯科治療には欠かせない装置です。
みなさんは、日常生活を送っていながら被爆していることをご存知ですか?
ちなみに日常生活で自然に浴びる放射線が、日本の場合年間平均約1.5mSvと言われています。
世界平均をみても年間2.4mSVと報告されています。
対して歯科のレントゲンですが、小さいデンタルレントゲンで1回0.016~0.039mSv、お口の中全体を撮るパノラマでも約0.04mSvです。
撮影方法 | 照射線量 (μSv) |
自然放射線換算 (6.58μSv/日) |
パノラマ撮影(標準) | 7.0 | 0.7 |
3D撮影(下顎前歯部) | 4.7 | 1.1 |
3D撮影(上顎臼歯部) | 13.3 | 2.0 |
つまり、デンタル写真1枚は自然放射線の100分の1程度に過ぎません。
レントゲン撮影によって得られる情報はとても多く、特に歯と歯の間の虫歯や、歯を支える骨の状態などはレントゲン無しでは見ることができません。
肉眼で見ただけではわからない情報をたくさん得ることができるレントゲンは、思ったより安全でしかもとても役に立つものなのです。
X線照射線量の説明
インプラント(人工歯根)治療を行う時には事前にインプラント埋め込み部位の骨の構造を把握する必要があります。
CTスキャンを行うことで、骨の状態や隣接歯の状況が確認できます。
上顎インプラント事前診査をトロフィパンプラスで行います。 パノラマ画像の診断で非常に骨吸収が進んでいることが分かります。 |
独自の機能を用いて360度あらゆる角度でインプラントを埋め込む位置が 正しいかどうかシュミレーションできます。 | 術後のパノラマ画像を確認します。事前のシュミレーションどおりに インプラントが埋入されていることが分かります。 |
親知らずなど埋伏歯(顎に埋もれた歯)を抜歯する場合、歯根(歯の根っこ)の位置や神経の位置を確認しておく必要があります。
CTによる断層撮影はその位置関係を明確にできます。
CT撮影した後、画像ツールを使用して、ソフト上で下顎管に色を付け走行状態を鮮明にします。 | パノラマ画像では埋伏歯が下顎管と重なって写っており、このまま抜歯をすると下顎管を傷つける恐れがあります。 | CTの断層画像を確認すると埋伏歯と下顎管の位置関係がはっきりと分かります。 |
どこに治療必要なのかなど、実際に撮影された3D画像等を見ながら説明を受けることができます。
また、鮮明な撮影画像を短時間でモニターに映し出すことができるので、従来のようにレントゲンの現像に長い待ち時間を必要としません。
Q.CTスキャナーって何ですか?
A.CTスキャナーとは「コンピューター断層撮影装置」のこと。
通常のレントゲン写真が2次元のみの撮影なのに対し、3次元(水平・垂直・奥行)で撮影できるため見たい断面を自在に表示でき、3D画像での診断が可能です。